40代女性 両前腕、両手甲の目立つ血管を目立たなくした治療例 example

2012.07

治療前

治療前

治療後

治療後
診断結果 接客業をしているので、手や腕に浮き出た血管の見た目がとても気になっている。両手甲、腕前の血管を目立たなくし、少しでも綺麗になって人生を楽しくしたい。仕事は8月まで休む(来院時6月末)ので、できるだけ早く治したい。
両前腕、両手甲の血管拡張が顕著(写真:治療前)でハンドベイン治療適用。なるべく早くとのご希望もあり、術後の疼痛、腫れ、圧迫の必要性があること、回復には最低1か月かかり、硬化療法が追加で必要な場合があることなどを説明、了承され、治療開始となった。
治療内容 両手甲、両前腕の静脈内に、波長2000nmレーザーファイバーを、20G針を介して挿入、血管内を照射(照射時間:計259+323=582秒、総照射エネルギー:計1036+1295=2331J)、血管を萎縮させた。
手術20日後に、硬化療法  右前腕外側 フォーム硬化剤3ml注入、左前腕外側 フォーム硬化剤3ml注入。
半年後に、硬化療法  右手甲1、4指基部 フォーム硬化剤5ml注入、左手甲2指基部 フォーム硬化剤6ml注入。
治療期間 日帰り手術(1日)で、手術時間は1時間程度。
おおよその費用 治療総額(両前腕・両手甲):約70万円(税別)
術後の経過や現在の様子 2012/7/20 ハンドベイン手術
2012/8/6 手術17日経過後「両手の人差し指がしびれとつり感がある、雑巾が絞れない感じ。腕は問題なく綺麗だが、しびれと手の甲のぼこぼこした血管は消えるのでしょうか?仕事の休みは8月いっぱいまでで、9月からはユニフォームも半そでになるので、手の甲を包帯で圧迫するのは難しく仕事に復帰できるが心配です。」との電話あり。 「術後1ヶ月間はしびれ等出る可能性あるので問題ないと思います、圧迫を続けて下さい。仕事も9月には復帰できると思いますが、経過確認に来院ください。」と回答。
2012/8/9 手術後経過確認のため来院。経過は良好。「血管は目立たなくなった。シコリ感はある。動かすのは問題ないが、右1、2指周囲のしびれがある。」とのこと。 硬化療法  右前腕外側 フォーム硬化剤3ml注入、左前腕外側 フォーム硬化剤3ml注入。
2012/8/14 手術約1か月後にメールにて相談あり。 「手術からひと月経ち、まだ痺れとつった感じがあり、甲の血管はまだ紫色に浮き出てている箇所がありますが、徐々に薄くなるのを気長に待つつもりでおります。ところが、今まで出ていなかった血管が、親指・子指側の第1関節にくつきり、甲に細かい血管が浮いてきてしまい、結局見た目は手術する前と同じようなってしましいそうと精神的に参っています。手術して頂いた血管は薄くなる替わりに別の血管が出て、全く誤算になってしまいました。来月から仕事復帰の予定ですが、ハンドベインが綺麗に治って、のつもりがまた憂鬱な日々になりそうです。もう、これ以上治療しても改善出来ないでしょうか?」 「レーザー照射した血管の周囲に血行を維持するための血管が目立つ場合はありますが、経過を見ながら硬化療法で対応できる場合があります。まだ痺れなどが残存しているということですので、治療は少し先送りした方が良いと思いますが、1~数か月後に経過確認にいらしてください。」と回答。
2012/11/15 経過確認の来院。経過は良好(治療後5か月の写真)だが 「右2指~甲にかけてしびれ感覚が残っている。指周囲の血管拡張、残存拡張血管が気になる」とのことで次回以降に硬化療法を予定。しびれ(末梢神経障害)に対しては薬を処方し3か月経過観察。
2013/1/17  来院。「右のしびれはまだあるが自制内」とのことで 硬化療法  右手甲1、4指基部 フォーム硬化剤5ml注入、左手甲2指基部 フォーム硬化剤6ml注入。
治療のリスク 局所麻酔の影響で治療直後から1-2日は腫れが残るので、その間は弾性包帯を巻いて過して頂きます(指先はフリーですので日常生活は問題ありません)。 手術当日は入浴に制限があります。 手術後1-2週間は内出血や皮膚の色調の変化が残る場合があります。 1~2か月の間は治療した部位にしびれ感や疼痛が生じる場合がありますが時間と共に消失します。