30代男性 両腕の目立つ血管を目立たなくした治療例 example

2013.01

治療前

治療前

治療後

治療後
診断結果 両前腕の血管拡張が気になっている。料金がどれくらいかかかるのか心配。両前腕(60万円)と片前腕(30万円)。硬化療法(片腕1万円)は必要時に実施する。痛みしびれなどしばらくは残存すること、圧迫が1~2週間必要なことを説明。早めの治療を希望。
初診時(写真:治療前)に両前腕の拡張が顕著。ハンドベイン治療適用。初診時は、費用や治療内容などの説明。初診から約半年後ご連絡があり手術施行。
治療内容 両前腕の静脈内に、波長2000nmレーザーファイバーを、20G針を介して挿入、血管内を照射(照射時間:240+201=計441秒、総照射エネルギー:963+806=計1769J)、血管を萎縮させた。血行維持を目的に処理血管の制限が必要であった。左腕は、硬化療法フォーム硬化剤5mlを併用。
1か月後の経過受診で、経過は問題なし。左前腕の太い血管あと3か所を追加レーザー治療希望。また、その他にもまだ細かい血管が気になるとのこと。残存血管の拡張が見られたため、細い残存血管の希望部位に フォーム硬化剤 右6ml、左6mlを注入。他にも処理希望のあった血管もあったが、注入量として上記が妥当な上限と判断、追加希望をされる場合は次回にと説明した。
翌日お電話があり、「手を出す仕事なので3月いっぱいしか包帯を巻けない。次回は残っている気になる細かい血管の治療を全てして欲しい。太い血管のレーザー治療はしばらくしてから検討したいが、硬化療法はできるだけのことをお願いしたい」とのこと。「硬化療法は1回で入れられる量の限界があるが、それを踏まえて次回希望される個所をできるだけ処理する」と回答。
電話の1か月後(初回ハンドベイン治療約10カ月後)に、硬化療法のために来院。「仕事で血管の処理を指示されたので、何とかできるだけ血管を消して欲しい。首になるので」との訴え。残存拡張血管の希望部位にフォーム硬化剤右10ml、左10ml。今回も追加希望があったが、フォーム硬化剤注入量として上記が限界と判断。次回希望する場合は1週間後にと説明。
1週間後に追加硬化療法。残存拡張血管の希望部位にフォーム硬化剤右10ml、左10ml。今回は希望血管すべてに注入。次回は2週間以降であれば追加治療可能。
約2週間後に追加硬化療法。経過は良好とのこと。右上肢に多めに入れて欲しいとの希望有、残存拡張血管の希望部位にフォーム硬化剤右14ml、左6ml。次回は2週間以降であれば追加治療可能。
約3週間後に追加硬化療法。経過は良好とのこと。今回も右上肢に多めに入れて欲しいとの希望有、残存拡張血管の希望部位にフォーム硬化剤右8ml。次回追加施術は4週間上あける旨説明。
治療期間 日帰り手術(1日)で、手術時間は1時間程度。
その後の硬化療法は、内容・頻度に応じて1~4週間の間隔をあけて施行。
おおよその費用 治療総額(両前腕):レーザー日帰り治療 約60万円(税別)
硬化療法 右前腕レーザー当日1回、後日4回 左前腕 5回 約9万円(税別)
術後の経過や現在の様子 手を出すお仕事をされていて、職場でも指摘されたとのこと、なるべく早く血管を目立たなくしたいという強い希望あり。両前腕のレーザー治療の後、残存拡張血管については、ご本人の希望を伺いながらも安全性に配慮しつつ、硬化療法で対応。
治療のリスク 局所麻酔の影響で治療直後から1-2日は腫れが残ります。その間は弾性包帯を巻いて過して頂きます(指先はフリーですので日常生活は問題ありません)。 手術当日は入浴に制限があります(翌日まで包帯を外せません)。 手術後1-2週間は内出血や皮膚の色調の変化が残る場合があります。 1~2か月の間は治療した部位にしびれ感や疼痛が生じる場合がありますが時間と共に消失します。